g_song's blog

備忘録的な。@g_song2

かたり

新年あけましておめでとうございます。

先月頃からこのブログの更新にそれ用のアプリを導入しまして、その結果アクセス数とかがすぐ見えるところに表示されまして、せいぜい数件だと思っていたら思ったより多くて、一体みなさまこのブログに何を求めてアクセスされていらっしゃるのかわかりません。
やはり紅茶ですかね、紅茶福袋。
前に当ブログでも触れたTEAPONDさんのピュアティー福袋は買いましたが、シルバーポットさんの福袋ほど細かいネタバレはなしで行こうかなぁと。7種類別産地で入っていて、ダージリン1stフラッシュも入ってました。僕はとてもお買い得だったと思います。

さて。
みなさま年末年始はいかがお過ごしですか?エロくて薄い本に囲まれて楽しく過ごしてますか?
僕は年末はドキュメント72時間 - NHK、年始はNHK 新世代が解く!ニッポンのジレンマという番組を見ました。みなさんがエロい同人誌読んでいる間に。日本の今とか未来とかを、こう、ね。みなさんはどうせエロい同人誌読んでたでしょうけど。

後者は討論番組で、なんか若くしてネットでチヤホヤされるようになった起業家やらカタカナ系のお仕事に付いてる方と若手の社会学者とかが集められて語り合うというものです。
そんなに驚嘆すべき意見はない気がしましたが、今の流行りみたいなのは見られたのでよかったです。
この番組中でも少し触れられていて、もう少し語られるべきだと感じたのですが、結局こういうところに集まって話している人たちってごく一部のエリート、成功者なんだよなぁと思いました。もちろんこんな番組を見てるというだけでそっち側なんだと思います。本当に。

Twitterやネットによる交流が社会を変えた、とかプログラミングを学ぶことで世界が広がる、というのは成功者の視点で、世の多数派はTwitterも身内とのやり取りやパクリBotの紹介する画像を見て「わかるわぁ」といって、あとはせいぜい犯罪自慢するためにあるわけで、世界は広がってないように思います。

LINEの開発チームの女性が番組に出ていましたが、そういう賢い方たちは別に世界を良くするわけではなく、作ったツムツムやらLINEスタンプに金を使わせるための広告を売ってるわけです(個人的にはクリエイターズスタンプとかは嫌いじゃないですが、シュールな画像を作って大儲けするような「クリエイター」を養う余裕がこの社会にどれほどあるのかは僕には判断できません)。

この辺りのモヤモヤは「ドキュメント72時間」のほうで紹介された人々の姿が僕の中にあるから生じるのかもしれません。休日はひたすらショッピングモールにうろつく中学生とか中卒で働くお兄ちゃんとかが、年始から正月番組は見ないでしょう。そういう人々を無視した議論は所詮は机上の空論で、高齢の政治家が言いたいことだけ言い合ってる討論番組と何も変わらないことでしょう。

ただ、番組中で出た女性の労働の話はもう少し掘り下げるべき価値があったように思いました。
「ニッポンの大転換2015」番組収録後インタビュー:三浦瑠麗 | 語った | ジレンマ+この方か。
番組中で「フェミニズムではもうダメで、いかに保守に理解できる範囲の主張をするか」的な話をされていて、その視点は僕になかったのでハッとさせられましたね。妥協した主張をしなければならない時点で女性がいかに低い地位にいることか、と嘆きたくなりますが、それはそれとして現実に訴える以上は戦略的にならなければならないんだよなぁと。

番組の終わりの方で「もっとデータの取り方や活用の仕方があるのでは」みたいな話が出てて、これはすでに糸川先生がカルボニルストレスを発見する過程でやっている手法なのだろうなぁと思いました。政治学どうこう経済学どうこうは確かに大事ですが、そのうえで現実に生きている人々の感性や感じたものを再評価すべき時なのだと思います。医学系の人がひとりあの場にいても面白かったのかなぁと思いました。

また、最後になりますが、今回の議論でも障害者とかは話題にあがらないということには軽く失望しました。福祉の話をして欲しいわけではなく、社会の構成員としての障害者は決して少ないものではないと思うのですが。

まあ番組構成とかいろいろありますし万人に納得の行く議論や番組なんて無茶な話ですよね。

こういうことを、みなさんがエロくて薄い本に熱中している間に考えて生きています。あ、別にみなさんはエロいこと考えててくださって結構ですよ。