g_song's blog

備忘録的な。@g_song2

ヤングガンガンの思い出

WORKINGの連載が終了したらしく、どうもそろそろ創刊10周年みたいなので、ヤングガンガンの思い出を思い出せる限り書いていってみようと思います。



まずガンガンYG - Wikipediaという雑誌が出ました。
ウィキペディアを読んで驚いたんですけどアストロベリーってもしかしてまだ完結していなんですかね。やばいな。
おそらく「鋼の錬金術師」がヒットして小金が余ったので作った雑誌だと思いますが、当時中学生だった僕にも「ガンガンが青年誌って無茶があるだろ……」ぐらいの認識でした。最近話題になったコロコロの青年誌版と個人的印象はあまり変わらないです。
載っていた漫画も当時「中村工房」がまるで当たらなかった中村光の「恋せよ私立青春学園」とか言う中村工房3巻のカバー裏ネタ(巻末だっけ?)とか「ぷりん帝国」のくぼたまことが「気象戦隊ウェザースリー」とか載せてて、僕は楽しかったんですけど、うん、という感じです。
ただ、筒井哲也の「リセット」とか今までのガンガン系になかったリアルっぽい漫画が載ってたのは良かったです。

そして2004年12月にヤングガンガン - Wikipediaとして生まれ変わり、隔週雑誌になるという暴挙に出ました。
リアルタイムでほとんど読んでいませんが過去にガンガン隔週時代があったことは知っていたので、「無茶しやがって……」と思った覚えが有ります。

ロトの紋章」の続編と「FF11」のコミックが同じ雑誌に載るというスクウェア・エニックスであることを全面に売りにした雑誌で、意外と電車の吊り広告とか出してて、「どっからそんな金が出るんだ……」みたいな気分で見守っていた気がします。
あとテレビCM。犬だかアヒルだかが「ガンガン」って鳴く奴と女性が「ヤーングガンガン」って繰り返しているだけみたいなテレビCMがあったように思うのですが、検索しても全く出てこないです。
「カツコンツアープロ」といい、僕の好きなコマーシャルはこのネット社会でさえなかったことにされてしまうのが悔しいです。
当初は「ガンガンYG」の印象が強かったので「YG」とよんでいたように思うのですが、いつの間にか「ヤンガン」になった気がする……「ヤンギャン」とか読んでいた気もしますけど、あの頃連載を持っていたガンガン系の漫画家さんのどなたかが「ギャンギャン」という表記をしていたような……うろ覚えですが。

ウィキペディアから創刊号連載作品を引っ張ってくると懐かしいですね。

FINAL FANTASY XI〜THE OUT OF ORDERS〜(原作:キム・ソンジェ 作画:金炳進〈キム・ビョンジン〉、2004年創刊号 - 2005年2号)
ぎゃんぶるムスタング(塚本ケースケ、2004年創刊号 - 2005年16号)
サークルビー(極山裕、2004年創刊号 - 2005年21号)
マンホール(筒井哲也、2004年創刊号 - 2006年10号)
Missウィザード(仮)(葉月京&エヌ山+TON、偶数号連載、2004年創刊号 - 2007年4号)
戦線スパイクヒルズ(原作:原田宗典 漫画:井田ヒロト、2004年創刊号 - 2007年17号)
すもももももも 地上最強のヨメ(大高忍、2004年創刊号 - 2009年4号)
BAMBOO BLADE(原作:土塚理弘 作画:五十嵐あぐり、2004年創刊号 - 2010年18号)
ニコイチ(金田一蓮十郎、2004年創刊号 - 2012年3号)
黒神(原作:林達永〈イム・ダリョン〉 作画:朴晟佑〈パク・ソンウ〉 脚本協力:川美我〈チョン・ミア〉〈第22話から〉、2004年創刊号 - 2012年13号)
少年探偵犬神ゲルゴツボ☆マサル、2004年創刊号 - 2006年19号、増刊ヤングガンガンへ移籍)
ユーベルブラット塩野干支郎次、2004年創刊号 - 、増刊ヤングガンガンビッグへ移籍)
荒川アンダー ザ ブリッジ中村光、2004年創刊号 - ) - 月1連載
セキレイ極楽院櫻子、2004年創刊号 - )
天体戦士サンレッドくぼたまこと、2004年創刊号 - )
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜(監修:堀井雄二 脚本:映島巡→梅村崇 作画:藤原カムイ、2004年創刊号 - )

ネットでまだそこまで韓国たたきは盛んじゃなかったように思うのですが、韓国系の漫画家さんの作品が2つもあって、スクウェア・エニックス編集部がどういう方法で作家を獲得しているのかが全くの謎でしたね。
ガンガンで「マテリアル・パズル」の連載を持っていた土塚理弘原作作品と「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の金田一蓮十郎が載っていて「ガンガンじゃん……青年誌とか言っているけどガンガンじゃん……」ってなった気がします。
「ドラゴンリバイブ」が早々に打ち切られて今や「お前はまだグンマを知らない」でブレイクした井田ヒロトが原作付きとはいえ連載を持ってくれたのは嬉しかったように覚えています。短篇集とか出さないかな……サバゲーする奴とか期末前夜とか、あと戦線スパイクヒルズが終わった後だったかになんか引きこもり主人公の漫画も書いてたよな……
お色気系も「セキレイ」「すもも」「Missウィザード(仮)」ぐらいで、「ながされて藍蘭島」から大きく逸脱したエロスはなかったように思います。
青年誌らしいのは「ぎゃんぶるムスタング」「マンホール」ぐらいだったような……
一応グラビアとかも載っていたように思いますが、当初のグラビアのアオリが気持ち悪かったことは覚えています。

あと印象に残っているのは占いコーナーですね。雑誌の終わりの方にあった占いコーナーが、当時やたらと射手座の運勢に厳しかった覚えが有ります。完全にうろ覚えなので確証はないですがたぶん。


個々の作品について語るとキリがないのですが、瀬口たかひろ後藤晶大島永遠などちょっとお色気っぽい人たちを2005〜2006年辺りからどんどん入れていくもののなんかこういまいち看板とかになることはなく「すもも」や「バンブーブレード」がアニメ化するあたりに「青年誌らしさはどこにあるんだ」とか考えさせられた覚えが有ります。
途中で消える作家も多く「ぎゃんぶるムスタング」とかどうなったのか、「あい♥どる(高瀬志帆、2005年15号 - )」ってこれたぶん子持ち女性がアイドルを目指す話でオーディション通るぐらいで終わったような覚えがあるんだけど……とか。

個人的には青年誌的で面白かった「ムカンノテイオー」とかはあっさり終わっちゃうし、どうやって引っ張ってきたのさっぱりわからないですが太田垣康夫が「フロントミッション」を漫画化していたり、本当に謎の多い雑誌でした。
生え抜きだった大高忍もサンデーに流れちゃうし中村光は「聖☆おにいさん」のほうで先にブレイクするし、高尾じんぐも「くーねるまるた」がネット的にはヒットしてるしもうなんなんだか……スクエニ編集部さぁ……
雑誌で一番売れたのが「咲」っぽい印象がありますが、ヤングマガジンも「みなみけ」がかなり売れたし、もしかしたら青年誌ってそういうものなのかもしれないと最近は思います。「はなまる幼稚園」もクレヨンしんちゃんが月刊アクションであることを思えばあり……なのか?

ここ五年ぐらいはだいぶ遠ざかってますが今後も盛り上がって欲しいものです、ヤングガンガン