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g_song's blog

備忘録的な。@g_song2

人間とは

先日、秋葉原にいたとき、突然インド系と思われる女性に話しかけられた。牛肉を食べていることを責められるのかと身構えたが、「ガンダムのグッズはどこで買えるのか」といったようなことを尋ねられた。

ちょうどガンダムカフェが近くにあったのでそちらに誘導しようとしたら即座に「not cafe」と釘を刺された。入ったことはないがガンダムカフェ内でグッズぐらい扱ってそうに思うのだが、強く否定された以上は別の案を求めているのだろう。ただ、どんなグッズがほしいのかが分からない。秋葉原ガンダムと関係したものが一つもない店の方が少ないような気さえする。

「どういうグッズが欲しいのか。本?DVD?プラモデル?」プラモデル、は英語がわからなかったのでそのままカタカナで発音したが、まるで理解されなかった。同人誌は英語でなんというのか想像もつかなかったので言わなかった。しかし相手は「goods」と繰り返すだけである。結局、ヨドバシカメラにいけとだけ伝えて私はその場を去った。

それにしても人に道を聞かれることが多い気がする。旅行先で聞かれたこともあるぐらいだ。しかし失礼ながらインド系の方にも聞かれるとは驚きで、人種を問わず無害そうに見えているのだろうか。

実際僕は極めて無害な人間(「無」に比較級や最上級を用いていいのかはわからない)だが、人と関わるのはむしろ苦手だ。精神科は人と話すのが好きな人間がなるものと思っている人までいるが、個人的には大間違いだと思っている。僕の場合、人と話すのが苦手だからこそ「どうせ話すなら話すことで金を貰いたい」というのが精神科医になった動機の一つである。顔が良ければホストになっても良かったのだが、残念ながら残念な顔なので今の状態に落ち着いている。ただ、精神科医になることで「こいつはうざいけど本気になれば1アンプルも使わずに鎮静できる」「年齢からすれば頭にかける電流はこの程度でよかろう」などと対話する相手を俯瞰で見ることができるようになった。また、患者さんもたまに人間より大いなる存在だったりするので、人間嫌いは精神科医に向いていると思う。

とはいえ子どもまで生まれた以上いつまでも人間嫌いとか言ってられない。子どもの成長を見て人間がどう形成されるかを見れば人間に対する苦手意識もなくなるかもしれないが、子どもはまだ「あうー」ぐらいしか音声を発しない。テレビをつけると国会での失言が取り沙汰されており、この程度の言語のほうが回りくどい大人の言葉よりもむしろ洗練されているような気がする。僕も「あうー」だけで患者さんとコミュニケーションを取れるような名医になりたいものだ。