現在、精神科実習中なので暇を持て余し、色々と本を読んでおこうと思って過ごしています。
- 作者: 内村祐之
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1977/06
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このかたはキリスト教で有名な内村鑑三の息子さんで戦後あたりには東大の医学部長やったりした、日本で最も重要な精神科医の一人だと思います。
読んでいると国立医療研究センター国府台病院を開設した話だとか日本精神医学会の初期の話、マラリア療法がいかに革命的であったかとか精神医学の歴史そのものみたいな感じです。
「戦時体験のあれこれ」という章ではナチスによる精神病者殺害についても触れており
私は戦後、この事実を知り、もしも日本の軍当局が、松沢病院長の私に対し、同じ命令を下したら、私はどうしたろうかと考えて、慄然とした。私はもちろん強硬に反対したであろう。
と書いてあり、自分なら反対できるかを考えるとなかなかになかなかですね。このあとは「もし阻止できなければ辞表を出す」と書いてありましたが、自分だったら辞表出すかなぁ。出す気もするなぁ。でもなぁ。体制に逆らうのも怖いなぁ。
ただ、内村祐之氏は臨床医である以上に病理学者のように感じました。当時は神経内科と精神科の境界がいまより薄かったのでしょうけれど。
時代を考えなければなりませんけれど、このかたの双生児研究やら傑出人研究に関してはどうも妙な感じがあり、
- 作者: 内村祐之
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1984/01/10
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何冊かamazonで本を注文したので、できたら明日には届きますように。