g_song's blog

備忘録的な。@g_song2

才能論とか

京都アニメーション制作のアニメ「氷菓」を春休みに一気に見ました。
人の死なないミステリというと、青い鳥文庫の「夢水清志郎シリーズ」が思い出されますが、そんな感じのエピソードが淡々と続いて、後半は省エネがモットーだったはずの主人公がリア充すぎて殺したくなるいい作品でした。

原作は2000年頃に出たものらしいですが、あの時代はああいうのが流行りだったんですかね。
少年ガンガンで連載していた「スパイラル~推理の絆~」の主人公と「氷菓」の主人公にはかなり重なるところがあったように思いました。

スパイラルの小説版で、主人公の鳴海歩くんについて作中のキャラクターが、「本人が望まないのにその能力と機会を与えられている」みたいに評していたように思います。また、氷菓もスパイラルも主人公の兄や姉が明確に主人公よりも上の能力を持ち、主人公の行動原理にその挫折感・敗北感が存在するというのも2つの作品に共通していたように思います。

やや我田引水的な話になりますが、僕は少なくとも「氷菓」は主人公と同程度に犯人やら犯行動機は推理できました。勉強についても人よりは多少できるように思います。でも僕は僕より出来る人をたくさん知っていて、その領域には到底到達できそうもないと思っています。

アニメのキャラクターに自分を重ねるとか愚か極まりますが、それでも、考えさせられたようには思いました。あと千反田さんかわいい。