昭和の小説を連鎖的に読もう
なんかWikipediaである単語からある単語まで何回のリンクでいけるか、みたいなのが回ってましたよね。そんな感じ。
さて、なんか村上春樹の新作とか出ましたね。読んだことほとんどないですけど。みんな読んでて「わかるわー、そういう孤独感とか虚無感とかわかるわー」とか地獄のミサワばりに言ってるんですよね。いえ、馬鹿にしてるつもりはなく、ドン引きしてます。
平成生まれですけど、正直、最近の作家とか純文学はさっぱりわかりません。難しいですよねなんか。みんな頭良さそうっていうかニヒルって感じ。
もっと昭和の小説を読むべきなんじゃないかなぁ、と、昭和の小説しか読めない僕としては思うのです。
入り方はいろいろあります。個人的にはエッセイから入るのがオススメ。
昭和の作家はエッセイを書いてることが多いです。
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北杜夫のどくとるマンボウ、遠藤周作の狐狸庵先生が2大巨塔かなぁと思います。ムツゴロウさんもあるか。
僕は北杜夫好きなので北杜夫の話をしますが、エッセイを読むと遠藤周作、阿川弘之、辻邦生、宮脇俊三、埴谷雄高、吉行淳之介、佐藤愛子、なだいなだあたりはボロボロ出てきます。星新一も結構出るか。このあたりの作家は横のつながりが強いんですよね。ひょっこりひょうたん島絡みで井上ひさしとかも北杜夫絡みで広げられるか。
北杜夫と遠藤周作はエッセイと小説で印象がかなり変わります。厳密に言うと小説にも大衆向けっぽい小説と純文学でかなりの温度差があります。なのでまあ感じの合いそうな方を読んでみてもいいと思います。個人的には遠藤周作はエッセイよりは小説のほうが好き。吉行淳之介はエッセイと小説が同じ感じ。ほかはあまり詳しくない。
あーあと一応。
阿川佐和子さんは阿川弘之の娘ですよね。あと週刊新潮で北杜夫の娘である斎藤由香さんもなんかクソみたいなエッセイを書いてます。あの辺りから入る人もいるんですかね糞が。斎藤茂太もいるけど。
あと、吉行淳之介は朝ドラの「あぐり」や妹の吉行和子で有名か。
とまあいろいろなルートがあるので、エッセイから小説に入るのは一般的にオススメ。気に食わないエッセイ書く作家の小説は大抵気に食わないものです。なお、僕は村上春樹のエッセイを一度だけ読んだことがあります。